MISTEL

ナシェル編


MISTEL


−ナシェル編−

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−ラデス効外−

(兵士と獣人(ゴブリン、スケルトン等)の戦闘。11G 魔耐UP)
--------------------------------
兵士 HP380 MP175
バーニング(MP10)
--------------------------------

・スケルトン
『ぐっ…!』

(二戦目。ハーピー、半魚人、大蛇。34G 速さUP 運UP)
--------------------------------
兵士 HP380 MP175
アースクエイク(MP19)
--------------------------------

・兵士
『もう少しだ!』
『ああ!』

(三戦目。コボルト等。25G 力UP 魔耐UP)
--------------------------------
兵士 HP380 MP175
アースクエイク(MP19)
--------------------------------


(森の中)
『ここまでくれば……』

子供
「え〜ん、え〜ん」

『!?』

リーザ
「どうしたの?」

子供
「お父さんが…お父さんが
 いなくなっちゃったの……」

リーザ
(きっと戦争で死んだのね……)
「大丈夫。私がつれて帰ってあげるわ」

子供
「ホント!?」

リーザ
「ええ、だから泣いちゃダメ。
 男の子でしょ!」

子供
「うん!」

リーザ
(すでに獣人狩りが始まってる…
 今戻るのは自殺行為……でも…)
「さ、行きましょ」

「リーザ様!!」

『!?』

「何をなさってるんです!?
 さあ、早く!!」

リーザ
「バーバラ……私は行けないわ。
 この子を送り届けなくては」

バーバラ
「その子は…人間の子供!?
 危険です!人間は敵ですよ!!」

リーザ
「たとえ敵でも、子供に罪はありません
 …この子も、戦争の被害者です」

バーバラ
「それなら私が行きます!!
 リーザ様はお逃げ下さい!!」
「すぐそばに追手が!
 仲間が脱出ルートを作って
 待っているんです!リーザ様!」

リーザ
「バルナバたちはどうしました?」

バーバラ
「バルナバは…すでに姿を消して
 おります」
「あの者……もともとリーザ様に
 反逆心を抱いていたようで……」
「みつかりしだい、処罰いたします」

リーザ
「そうですか…しかし、今となっては
 どうでもいいこと……」

バーバラ
「リーザ様!!」

リーザ
「バーバラ…気持ちはうれしいわ。
 でもこれは私でないといけないの」

バーバラ
「まさか……リーザ様……!!」

リーザ
「私のただ一度のわがままです。
 お願い、バーバラ」

バーバラ
「リーザ様……」

リーザ
「……どうしてもというなら、
 あなたを倒してでも行くわ」

バーバラ
「そこまで…そこまでする価値がある
 のですか!? たかが人間に!」

リーザ
「バーバラ……あなたにもわかって
 ほしいのです」
「人間に敗れた私たちには
 しばらく冬の時代が訪れるでしょう」
「しかし…必ずや、
 人と獣人はわかりあえる」
「あなたには…その先がけと
 なってほしいのです」
「でも、時はまだ満ちてはいない。
 私はこの戦いにけじめを
 つけなくてはなりません」
「獣人の王女として、
 私は誇り高い死を選びます」
「私の死をもって、
 戦争は終わります」
「そうしなければ、人間は私たちを
 追い続ける……」
「この身でみんなを守ることが…
 何もできなかった王女の、
 最後の仕事です」

バーバラ
「リーザ様……」

リーザ
「本当に今まで、よく仕えてくれました
 ………さ、これを」

バーバラ
「こ…これは…」

リーザ
「獣人の宝物、ビーストオーブです。
 あなたが持っていて下さい」
「オーブには強い意思を具現化する力が
 あるといいます。
 …しかし未だ使えた者はいません」
「おそらくは、新しい時代を創るのに
 必要になるもの……
 これはあなたが持っていて下さい」
「そして、いつの日か、このオーブに
 選ばれる者があらわれたら……
 あなたから渡して下さい」

バーバラ
「わかりました…もう止めません。
 さようなら…リーザ様……」

リーザ
「ありがとう…バーバラ………」
『……………』
「さあ、行きましょうね」

子供
「うん!」

(少し離れた木の上)
バルナバ
「ふふふ…リーザ王女が死ねば……
 わしにもチャンスが巡ってくるわ」
「ビーストオーブ…いつの日か、
 必ずわしのものにしてみせる……」
「そして…人間どもを………」

(キラービー、人さらい等のモンスターが出る)
--------------------------------
リーザ 王女 HP250 MP 440
力32 守り120 体力250 賢さ440 素早さ66 運の良さ44 魔法耐性44
攻撃力 右32 左32 防御力120 魔法防御0
ブレイズ バーニング アイススプリッド トルネード サンダー ライトニング ヒーリング ハイヒーリング セイ・オーラ
--------------------------------

兵士
「獣人だ!」

リーザ
「静かにしなさい!」

兵士
「!?」

リーザ
「人間の子供が迷っていたので、
 連れてきたわ……さあ」

子供
「お姉ちゃん…」

リーザ
「いいのよ…さ、行きなさい」

『……………』
『…さよなら』(走り去る)

兵士
「……………?」

リーザ
「さあ、どうしたのです!?
 私を捕らえるのではないのですか?」

兵士
「あ…ああ……」


(処刑場)
「ただ今より処刑を行う!」
「前へ!!」
「なにか言い残すことは?」

リーザ
「……………」
「…人間と獣人は、永遠にわかり
 あえないのでしょうか?」
「私は…そんなことはないと思いたい。
 これから先…私たちがどれほどの
 間違いを重ねたとしても……」
「いつかは…誰かが気づいて………
 世界を正しい方向へと導いてくれる
 でしょう」
「たとえ何十年かかっても………
 必ず!」
「そのときのために、
 私の死が未来のいしずえに
 ならんことを!」




……そして30年


かつて人間との戦いに敗れさった

「獣人」は、今でもなお迫害を

受けて続けていた。


獣人は世界に散らばり、

ある者は山に隠れ住み、

ある者は再起をはかっていた。


山に隠れ住んだ者達は、人を惑わす

「ハイド・ミスト」で村を覆い、

平和な時を過ごしていた。


そして全ては、


1人の青年の旅立ちから

始まる―――。



(獣人の村)
--------------------------------
ナシェル ハーフ・ビースト HP338 MP220 ゴールド124
力76 守り54 体力338 賢さ220 素早さ44 運の良さ22 魔法耐性44
攻撃力 右85 左76 防御力59 魔法防御0
魔法 スクラッチ(MP5)1体に120位のダメージ
装備 右腕:ライトナックル アクセサリー:風刃の守り
--------------------------------

・スライム
「いよいよ出発か?」

ナシェル
「うん。まずはセンターに行ってみよう
 と思ってる」

「そうか…どこでもいい。元気でやるん
 だぞ」

・小人?
「この上にある女神像は
 セーブポイントだよ!」
「セーブとは、冒険を記録すること。
 もし全滅してしまったときや、
 リセットしたときは、
 最後にセーブしたところまで
 戻っちゃうから気をつけて!
 セーブはこまめにした方がいいよ」

・妖精
「ナシェルがいなくなると、
 寂しくなるな…」
「いつか帰ってきてね」

・ランタン持ったおばけ
「バーバラは優秀な戦士だ。
 何かあったら頼るといい」

・妖怪人間ぽいの
「元気でやれよ!」
「ホントは…お前がいなくなって
 寂しいんだよ。なんでこんなオキテが
 あるんだろうな…」

ナシェル
「しかたないよ…」

・スケルトン
「オレ達、いつまでこんな生活すりゃ
 いいんだ?」


(民家へ)
・妖怪人間(緑)
「また遊びにこいよな!
 …っていう年でもないか。お前も
 一人前になりやがって…」

・妖怪人間(青)
「ちょっと待っててね、おいしい料理を
 ごちそうしてあげるから…
 え、もう行くの?」


(ナシェルの家へ)
ビビ
「ナシェル兄ちゃん…
 ホントに行っちゃうの?」

ナシェル
「ビビ…この日がくるってことは、
 わかってただろ?」

ビビ
「うん…でも……」

ナシェル
「心配いらないよ。いつか帰ってくる
 から」

ビビ
「ゼッタイ、ゼッタイだよ?」

ナシェル
「ああ………」


(外へ)
バーバラ
「いよいよだね。
 もう出発するのかい?」
→はい いいえ
「そうかい…それじゃ行こうか」

ビビ
「ナシェル兄ちゃん!」

ナシェル
「ビビ…」

ビビ
「どうして行っちゃうの?」

ナシェル
「…ハーフ・ビーストは、いずれ人間界
 で暮らさなきゃいけないんだ」
「大丈夫だよ、ビビ。母さんが一緒に
 きてくれる。心配ないさ」
「またいつか、戻ってくるよ」

ビビ
「うん…」
「必ず帰ってきてね。
 待ってるから」

ナシェル
「それじゃあ、母さん…」

バーバラ
「ああ、行こうか。私はいつも陰から
 見ているよ」
「お前が人間界に溶け込むまでね」

ナシェル
「すぐ慣れるよ」

バーバラ
「そうそう、これを渡しておこう」

ナシェル
「これは…?」

バーバラ
「これは『ビースオーブ』
 獣人族に伝わる宝さ」
「決して離すんじゃないよ。
 大変なことになるからね」

ナシェル
「わかったよ」

『ビーストオーブ』を手に入れた!

バーバラ
「…お前が行った後、この村を
 ハイド・ミストで覆う」
「そうなったら、もうこの村には
 戻れないからね」

ナシェル
「ああ」

バーバラ
「それじゃあ行きなさい。
 獣人の未来のために!」




ナシェル


この世界では非常に珍しい存在である

獣人と人間との混血児

ハーフ・ビースト。


代々、ハーフ・ビーストは、人間界に

出て人として暮らすのが

おきてであった。


獣人としての姿だけでなく、人としての

姿をとることもできるため、人間界でも

疑われることはないのである。


が・・・やはり本当のところは、ハーフ

ゆえにどちらにも受け入れられない

宿命を背負っているのだろう。


そしてナシェルも旅立った。


彼と、彼の持つビーストオーブが、

やがて獣人と人間の歴史を変えることに

なろうとは、まだ誰も予想していない…




(獣人の村からニアベルクへ)
・女
「ニアベルクの町にようこそ!
 旅の方」

・兵士?
「こんにちは!」
「この辺じゃ、見かけない人ですね。
 どこからきたんです?」

ナシェル
「…え〜と、砂漠の方から…」

「それは大変だったでしょう!
 砂漠にあるデザートシティには普通、
 マリンシティを経由しますからね!」

ナシェル
「はあ…」

・男
「この町は、センターによって管理
 されておる」
「センターは、ここから南東にあるぞ」

ナシェル
「センター…か」

「なんだ?センターも知らんのか?
 教えてやろうか?」
→はい いいえ
「センターは通称でな。本当は
 セントラルシティというんだ」
「この大陸には、他にマリンシティ。
 デザートシティという大都市があるん
 だが…」
「セントラルシティは、その中でも
 最大の大きさを誇る大都市なんだ」
「ライオネル家が代々統治されていて、
 まあ世界の中心と言ってもいいな」

・子供
「僕のパパ、ビースト・ハンター
 なの!」
「じゅーじんをやっつけてね、
 お金を貰ってるの!」


(民家へ)
・女の子
「あたしの家、どろぼーさんに
 入られちゃったの」

・男
「う〜ん、困った…」

ナシェル
「どうしたんですか?」

「実はこの間、家が盗人にやられまして
 ね……」
「金だけならいいんですが、妻の形見の
 指輪まで取られてしまって…」
「本当にどうしようかと…」

ナシェル
「そうなんですか…」



その夜―――



『……よし』



バーバラ

「ナシェル!」



ナシェル
「母さん!?」



「お前…何をするつもりだい?

あの人間を助けようってのかい?」



「………」



「やめるんだよ。そんなことをしても、

何の得にもならない。感謝もされや

しないよ」



「…そんなんじゃない。
 ただ、放っておけないだけだ」



「ナシェル!」



「僕は僕のやりたいようにやるんだ!」


(町の外に出ようとする)
ナシェル
「犯人はこの町の中に潜んでいるはずだ」


『!?』
ナシェル
「お前か…!」

シーフ
「ちっ!何でバレんだ!?
 しかたねえっ!」
(シーフ戦。100G HPUP)

シーフ
「くっ…くそぉ!!」

ナシェル
「待て!」
『!?』

ナシェル
「あの月は……」
『満月……』
『よしっ!!』



バーバラ

「ナシェル!獣人の姿は危険だよ!」



ナシェル
「大丈夫さ、誰も見てない!!」

ナシェル
「逃がさないぞ!」

シーフ
「な…なんだ、てめぇ!?」
(シーフ戦。ナシェル大幅パワーUP。100G HPUP)

シーフ
「くっ…くそー!
 化け物め!!」

「なんだ?騒がしいな…」
『うわっ!?』
「じゅ…獣人だーーー!!」

ナシェル
『…!!』

「なんで獣人が、こんな所に
 いやがるんだ!!」



バーバラ

「ナシェル!人がくる!!」



ナシェル
『くっ…!』

シーフ
「へっ…」(逃げ去る)

「獣人め!何をしにきた!!」

ナシェル
「くそっ……!!」(逃げる)



「だめなのか……

獣人であるというだけで…

だめなのか………」



(翌日、民家へ)
・男
「あ、あなたですか。
 実は昨日、獣人を見ましてね」
「残念です。獣人の革は高く売れるん
 ですが……」


(ニアベルクからセントラルシティへ。とても近代的です)
・兵士
「セントラルシティにようこそ!」
「登録は…………
 されていないようですね。旅行者の方
 ですか?」
→はい いいえ
「そうですか。滞在期間は最長で
 3か月です。それを超えるようなら
 登録をどうぞ」

・兵士
「ここは通称センター。世界最大の
 都市だ」
「代々ライオネル様が統治しておられ、
 世界の中心でもある」
「ん……旅の者か?
 旅には危険がつきもの」
「だが魔法があれば安心だ。
 私が魔法について教えてやろうか?」
→はい いいえ
「うむ!
 まず魔法は、どこかのゲームのように
 レベルを上げても覚えない」
「というか、そもそもこのゲームには
 レベルという考え方がない」
「キャラクターの成長は、
 戦闘で勝利したときにモンスターが
 落としていくアイテムで行うのだ」
「たとえば『力UP』というアイテム
 なら、力のパラメータが5上がる」
「これにより、好きなタイミングで
 好きなキャラクターを成長させる
 ことができるのだよ」
「…話が逸れたな。
 魔法だが、これも覚えるためには
 アイテムが必要だ」
「これを、魔法アイテムと呼ぶ。
 しかし、魔法アイテムもまた、
 持っているだけでは意味がない」
「魔法アイテムを、魔法屋に持っていく
 ことで好きなキャラクターに魔法を
 覚えさせることができるのだ!」
「しかし…実は、魔法アイテムは
 単体でも役に立つが、がまんして温存
 しておくともっといいことがある」
「それが『合成』だ。
 たとえば炎の魔法『ブレイズ』
 『バーニング』『フレア』は、」
「それぞれ単体でも充分
 覚える価値がある魔法だが、
 3つ魔法を合成することで」
「メギドフレアという最強の炎魔法を
 覚えることができるのだ!」
「しかし、当然3つの魔法アイテムが
 そろっていなければ合成はできない」
「合成するために魔法アイテムを温存
 するか……それともさっさと魔法を
 覚えて楽をするか……
「決めるのは君自身なのだ!」

ナシェル
「……ありがとうございます」
「でも僕、魔法は使えないんですよね」

『!?』
「……ま、まあ……
 いずれ君にも仲間ができるだろう。
 そのとき私の話を思い出してくれ」


(エレベーター)
→2階へ
 3階へ
 乗らない


(セントラルシティ中央部)
・男
「南地区は、西地区同様、貧しい
 エリアだ」
「しかし、炎の魔法はここでしか
 おぼえられない」

・女
「それぞれの地区では、その環境に
 適した魔法が覚えられるの」
「例えば、暑い南地区では、ブレイズ
 なんかの炎系魔法ね」
「でも、その魔法を手に入れてないと
 当然覚えられないから注意してね」

・兵士
「セントラルシティ中央部にようこそ!
 ここから全てのエリアに行くことが
 できます」


(南地区へ)
・男
「ここはセンター南エリア。
 炎によって盛えた町」

・道をふさぐ兵士
「立ち入り禁止だ」

・道具屋
ニーナ
「こんにちは。道具屋のニーナです。
 何か買われます?」
HP回復(50)HPを120回復
MP回復(500)MPを100回復
毒回復(40)眠り回復(30)マヒ回復(50)石化回復(100)死亡回復(300)
「またきて下さいね」


(東地区へ)
・男
「東エリアにきたなら、一度はショップ
 に寄ってごらんよ」

・男
「この泉は『レナスの泉』
 恋人が永遠の愛を誓い合う場所です」

・泉の前の男
「僕らの愛は永遠さ……」
・隣の女
「愛してるわ、ダーリン…」


(ショップへ。弓の店前)
「だからさぁ!
 もう少しまけてって言ってんのよ」

「ダメダメ!!
 もう500もまけてるんだから!」

「ケチな店ね!10000や20000
 まけたってバチは当たんないわよ!」

ナシェル
「あのー」

『!?』
「なによ!?」

ナシェル
「あのー、10000はどうだろう…」

「なんでよ!?」

ナシェル
「なんでって…そりゃ…」

「そうだよ、お客さん!
 うちが潰れちまうよ!!」

ナシェル
「やっぱりちゃんとお金を払った方がいいよ」

「あーーーー!!もう!!
 よってたかって!!」
「もういいわよ!フン!」

「ちょっとあんた!
 こっちきなさいよ!」

ナシェル
「えっ…」

「どーしてくれんのよ!?」

ナシェル
「いや…でも…」

「あいつね、チカンなの!チカン!
 さっきこの目で見たんだから!」

ナシェル
「チ…チカン…?」

「そうよ!なのにシラをきるから
 せめてふんだくってやろうと
 思ったの!」
「もう少しだったのに、あんたが
 余計なコトするから…!」

ナシェル
「そうだったのか…」

「ベンショーしてよね!」

ナシェル
「へっ…?」

「責任とってって言ってんの!」

ナシェル
「いや…でも…」

「……………
 …なぁに、お金持ってないの?」

ナシェル
「………」

「……しかたないわね、じゃあ払うまで
 見張ってるから」

ナシェル
「ええっ!?」

「なんとか、お金稼いで私に払うの。
 いいわね?」

ナシェル
「え…えええ…?」
(なんて強引なコだ……)

ティア
「じゃ今からしっかり稼ぐのよ!
 だいじょうぶ、ちゃんと払うから」
(ふふ、こいつ腕は立ちそうね。
 けっこう稼いでくれるかも…)

ナシェル
「ハァ……」
(何かとんでもないことになったな…)

ティア
「私、ティア。
 ビーストハンターのティア」

ナシェル
「…ビーストハンター…」

ティア
「そうよ。……なあに?
 まさか知らないの?」

『………』

ティア
「イナカ者なのね……」
「ビーストハンターっていうのは、
 獣人を狩ってお金を稼ぐ仕事よ」
「まだ私たちが生まれる前……
 人間は獣人との戦争に勝ったんだけど
 獣人は全滅はしなかった」
「今でも獣人は世界に隠れ住んで、
 人間への復讐を狙ってる……」
「だから私たちビーストハンターが
 やつらを狩ることは、
 世界のためでもあるの!」

『………』

ティア
「で、あんたは?」

ナシェル
「……ナシェル。
 仕事はこれから探す」

ティア
「ふうん……ま、いいや、
 よろしくね!」

--------------------------------
ティア ビーストハンター HP250 MP308
力54 守り54 体力250 賢さ308 素早さ66 運の良さ44 魔法耐性22
アイススプリット
装備 右腕:ハンターボウ アクセサリー1:アイスリング
--------------------------------

(民家へ)
・男
「大変だ…いったいどうすれば…」

ナシェル
「どうしたんですか?」

「うちのエノクが…人さらいに
 さらわれてしまったんです…」

ナシェル
「なんだって!?」

「ああ…どうしよう…」

ナシェル
「どこに連れていかれたか、
 わかりますか!?」

「このエリアの先にある廃墟ですが…」

ナシェル
「廃墟か…」

ティア
「ちょっとナシェル!」

ナシェル
「なに?ティア」

ティア
「なに、じゃないわよ!こんな1Gにも
 なんないしごと引き請けるつもり!?」

ナシェル
「見ていられないよ!」

ティア
「あーー!!もう!あんたってなんで
 こうなの?」
「そんなだから、今までにお金たまん
 ないのよ!!」

ナシェル
「別にいいじゃないかよ!」

『あのー』

『?』

「もちろん、助けて下されば、お礼は
 させて頂きますが……」

ティア
「なにしてんの!?
 早く行くわよ、ナシェル!」

ナシェル
「…調子いいんだから……」


(外へ)
・兵士
「この下には行かない方がいい」

(エリアの南にある廃墟へ。グリーンスライム、人さらい等が出る
 階段と柱の隙間に子供発見)
『!?』
ナシェル
「エノクだね?」

エノク
「…うん」

ナシェル
「こんな所に閉じ込められてたんだな。
 もう大丈夫だよ。帰ろう」

エノク
「うん!」

ティア
「ナシェル!!」

ナシェル
「!?」

人さらい
「てめえら…なにやってんだ!?」

ティア
「ボス登場ね」

ナシェル
「この子を返してもらう」

人さらい
「ふざけんな!大事な獲物を横取り
 されてたまるか!!」
(人さらい戦。106G)

「くっ…くそーーー!!」

ナシェル
「ふう…」

エノク
「すごいや!強いんだね!お兄ちゃん」

ナシェル
「さあ、帰ろうか」

(エノク宅)
「…どうもありがとうございました」

ナシェル
「いいんです」

「これは少ないですが……」

500G手に入れた!

ティア
「やりいっ!…でもまだまだ
 足んないからね!」

ナシェル
「はいはい…」


エノク
「ありがとう!ボク、きっとお兄ちゃん
 みたいに強くなるよ!」


(魔法屋へ)
・男
「ここは魔法屋です。
 主に風と雷、それに光の魔法を扱って
 います」

・バニー
魔法アイテムを持っていない場合
「○○はないの?」
サンダー エアカッター トルネード ヒーリング ハイヒーリング シャイニング ハイシャイニング リザレクション
持っている
「ヒーリングを覚える?」
→はい いいえ
「ティアが?」
→はい いいえ
ティアがハイヒーリングを覚えた!

「風の魔法を集めれば合成できるわ」

「あら、雷の魔法がそろってるわね。
 合成する?」
→はい いいえ
雷神降臨を手に入れた!


(中央部へ)
・女
「北地区からきたの。東地区に買い物に
 行こうと思って…」

・女
「北地区は雪に包まれたエリアよ。
 氷の魔法を覚えるなら北地区ね」


(西地区へ)
・男
「…見ない顔だな」

・女
「魔法屋には、大地と気の魔法が
 用意されてるよ」

・男
「ここはセンター西エリア。
 大地の恩恵を受けて生きている」


(北地区へ)
・男
「左右の道は、東エリアと西エリアに
 通じているぞ」


(民家へ)
・男
「やっぱり寒いのは苦手だなぁ…。
 他のエリアに引っ越そうか…」


(外)
・男
「ここはセンター北エリア。
 何もないが、ゆっくりしていって
 くれ」


(民家)
・男
「おっ……ちょうどいい所に!」

『?』
ナシェル
「なんですか?」

「実は君に頼みたいことがあるんだが、
 引き請けてくれるかね?」
→はい いいえ
「そうか!よかった。ではさっそくだが
 これを届けてくれ」
「届け先は、西エリアのレンジさんだ。
 よろしく頼む」

荷物を手に入れた!

ティア
「ちょっと、ナシェル!本気なの?
 こんなつまんない仕事なのに!」

ナシェル
「いいじゃないか。この人の役に
 立てるんだから」

ティア
「あんたって………
 ほんっと…バカね」

後に話しかける
「やあ、元気かい?」


(西地区のレンジさん宅)
レンジ
「なんじゃ?」

ナシェル
「あの…これを届けにきたんですが…」

レンジ
「おお!わざわざすまんのう!」

ティア
「レンジさん…それだけ?」

レンジ
「はん?」

ティア
「ほら…こうして運んできたんだから…
 ね?」

レンジ
「おお!そうじゃ、そうじゃ」
「じゃあ、これを届けてもらえるかの」

ティア
「…は?」

レンジ
「届け先は南エリアのニーナさんじゃ」

ナシェル
「わかりました」

ティア
「ちょ…ちょっと!私が言いたかった
 のは…!!」

ナシェル
「ティア、いいじゃないか。
 ついでに持っていこうよ」

ティア
「…あんたって……
 世の中渡っていけないわよ」

レンジの荷物を手に入れた!


(南地区へ)
・男
「魔法屋に行けば、炎の魔法が
 覚えられるよ」

・ニーナさん
ニーナ
「あら…これは…」

ナシェル
「レンジさんに頼まれて…」

ニーナ
「まあ、どうもすいません」

ティア
「ちょっと!ニーナさん!
 こいつのことどう思う!?」

ニーナ
「…え?」

ティア
「こいつったら、なんの見返りもない
 のに必死で走ってさ!」
「おかげで損ばっかしてんのよ!」

ナシェル
「おいおい…」

ティア 「まだ会ってからそんなにたってない
 けどさ…」
「今までにこんなバカな奴見たこと
 ないわよ!」

ニーナ 「でも…人に親切にするのは、いいこと
 じゃないかしら」

ティア
「そんなのはいいのよ!でも…なんか
 こいつ見てるとさ…」
「あーー!!
 もう、わかんない!!」
「行くわよ!ナシェル!」



ティア

(ホントにさ…自分ばっか損して…)


(バカみたいだよね……)



(男と女の子)
「…ふざけんなよ。
 これっばかしで許されると思ってん
 のか!?」

「でも…でも……」

「いいか、オレ達は人のことなんて
 考える余裕はねぇんだ」

「明日のパンが欲しかったら、
 命懸けで盗んでくるんだ!」

「お前はメシ抜きだ。
 じっくり考えろ!」

「……………」


(教会) 「…あなたはまだ自分の立場がわかって
 いないようですね」

『………』

「あなたをここへ引きとったのは、
 慈善事業ではないのです」
「孤児院はセンターからの
 補助金で運営しています」
「あなたがいなくなれば、孤児の
 頭数が足りなくなるのですよ」
「そうなればセンターからの補助金が
 減ってしまうではありませんか」

『…………』

「………結局、お金なのね…
 なにもかも……」

「どこへ行くのです!?
 待ちなさい!
 ティア!!」



「誰でもそう……自分のことばっか

考えてる………」


「誰かを好きになっても…いつかは

離れるときがくるのよ」


「それで悲しい思いをするぐらいなら、

最初から好きにならなきゃいい……

そうすれば傷つかないですむ」


「それが世の中ってもんなのよ……

だったら私は、1人で生きていく」


「ビースト・ハンターとして…

誰にも頼らずに………」



ティア
「………」

ナシェル
「ティア?」

ティア
「ううん…何でもない……」
(誰も信じない…そう決めたはずなのに
 ……なんでこいつがこんなに
 気になるの…?)

ナシェル
「疲れたのかい?ティア」

ティア
「…ホント、何でもないのよ。
 さ、行きましょう」
「まだまだ稼いでもらわないと
 困るんだから!」


・ニーナさん
ニーナ
「あれ…おかしいなぁ……」

ナシェル
「どうかしたんですか?ニーナさん」

ニーナ
「道具の売上げ金がないのよ…」

ティア
「…それ…ひょっとしたら、最近噂に
 なってる盗賊かもしれないわ」

ナシェル
「盗賊?」

ティア 「南エリアのどこかに盗賊のアジトが
 あるって聞いたことがあるの」
「何かを探しているらしいけど、それが
 何かまではわからないわね……」

ナシェル
「でも、奴らがニーナさんのお金を
 とったのは間違いないよ」

ティア
「そうね…これはプロのしわざだわ」

ナシェル
「行こう、ティア!」

ティア
「いいでしょ、盗賊のアジトなら他にも
 色々あるだろうしね」

ニーナ 「それじゃあ私は、ここで道具屋を
 続けますね」

ナシェル
「ああ、安心して待っててよ」


(「立ち入り禁止だ」の所へ
 横取りハンター チビ魔道士 コボルト 壊れたロボット ゴブリン)
ナシェル
「お前がここの首領か!?」

『!?』

ナシェル
「……!!
 お前………!!あのときの……」

盗賊
「ほう…こいつぁ驚いた……
 あのときの獣野郎か…

ティア
「獣野郎……?」

ナシェル
「そんなことはどうでもいい!
 盗んだ物を返すんだ!」

盗賊
「ごめんだな。これは黒騎士様からの
 大事な命令なんでな」

ナシェル
「黒騎士……?」

盗賊
「オラ!取れるもんなら力ずくで
 取ってみろよ!!」
(海賊…もとい盗賊戦。255G)

盗賊
「ぐ…ちくしょう……」

ナシェル
「よし!」

ティア
「!?
 ナシェル!」

(雷どーん)
盗賊
「ぎいやぁぁぁぁーーーー!!」

ナシェル
「……誰だ!?」

ナシェル
「お前が黒騎士か……?」
(なんだ?この威圧感は……)

黒騎士
「……………」

ティア
「ナシェル……こいつ、
 ハンパじゃないわよ……」

ナシェル
「わかってる……」
(この姿じゃ勝てない…
 でも今はティアがいる。
 変身はできない…)

黒騎士
「……ナシェル…か」

ナシェル
「!?」

黒騎士
「ふっ…私を倒したくば、
 追ってくるがいい…」

ナシェル
「なんだ…?なんだったんだ……?」

ティア
「いったい何者なの…?」


(売上金を持ち逃げして、東地区へ)
・女
「ここはセンター東エリア。気候も
 いいし、住みやすい街よ」


(宿屋へ)
ここは宿屋です。
一晩25ゴールドですが、
お泊りになりますか?
→はい いいえ
ありがとうございました。
お気をつけてどうぞ


(西地区へ)
・女
「なんだか、変な男が西の地下道に
 入っていったよ。全身黒い鎧でさ…、
 いったいなんなんだろうね」


(地下道へ。半魚人、大蛇、水死体、ピラニア、グレイス、マーメイド)
ナシェル
「黒騎士!」

『きたか……』
ジークフリード
「私のことはジークフリードと
 呼んでもらおう…」

ナシェル
「そんなことはいい…!
 何が狙いだ!?」

ジークフリード
「フフ…なにを焦っている?
 ナシェルよ」

ナシェル
「…………」

ティア
「ナシェル!さっさと倒そうよ!!」

ナシェル
「ああ…!」

ジークフリード
「ダメだな…その姿のお前では、
 私の相手にはならぬ」

ナシェル
「………!!」
(こいつ…知ってるのか!?)

ジークフリード
「ユディト!」

ユディト
「…はっ」

ジークフリード
「こいつらは任せた!」

『誰だ!?』

ユディト
「ジークフリード様第一の部下、
 ユディト…」
「参る!!」
(アッシュ…もといユディト戦。陰陽弾…じゃなくて暗黒弾。乃。3000G 千年樹の杖)

ナシェルが強撃を覚えた!

ユディト
「ぐっ…さすが…」
「ジークフリード様はああ言われたが、
 お前ならもしかして…」

ナシェル
「………?」

ユディト
「この場は…ひとまず引きあげよう…」

ナシェル
「いったい、なんのことだ?」

ティア
「さあ…?」


(城へ)
ライオネル]U世
「お前たちが盗賊を倒してくれた
 そうだな」
「住人より報告が入っている。
 私からも礼を言っておこう。
 御苦労だった」

ナシェル
「は…」

ライオネル]U世
「そう固くなるな。…うかない顔だが、
 どうかしたのか?」

ナシェル
「実は…」

ライオネル]U世
「ほう…黒騎士か…それはおもしろい。
 ミステリーの臭いがするな」
「よし!私も行こう!!」

ティア
「…はあ?」

ライオネル]U世
「やはり、王の立場としては、黒騎士
 などという輩は捨ておけない」
「ここは、私自ら戦うしかないだろう」

王子ミカル
「兄上!!またですか!兄上の身に
 もしものことがあればなんとします」
「もう子供ではないのですよ!
 いい加減に、自分の立場を
 わきまえて下さい!!」

ライオネル]U世
「相変わらず口うるさい奴だな」

王子ミカル
「兄上のことを思って言っているん
 です!」

賢者アロン
「まあまあ…ミカル王子」

王子ミカル
「アロン先生!  先生も何か言ってあげて下さい!」

賢者アロン
「ミカル王子…ライオネル様の
 冒険好きは、治りませんよ」
「行かせてあげましょう。
 …それに、陛下の腕前は知っている
 でしょう?」

王子ミカル
「確かに…アロン先生以外では誰も
 兄上にはかないませんが……」

賢者アロン
「若いうちは経験が大事です。
 行かせてあげましょう」

王子ミカル
「…しかたありませんね。
 アロン先生にそうまで言われては…」
「けれど兄上、必ず無事に戻ってきて
 下さいよ!」

ライオネル]U世
「わかってるよ。じゃあ政務のことは
 頼むぞミカル」

王子ミカル
「ええ、任せて下さい」

賢者アロン
「よい経験をしてくるのですよ」

ライオネル]U世
「ありがとうございます。アロン先生」
「それじゃあ出発しようか」

ナシェル
「…はあ…」

ライオネルが仲間になった!


(謁見の間を辞して)
ライオネル
「いやー、やっと抜け出せたよ」

ナシェル
「あの…」

ライオネル
「ああ、私のことはライオネルって
 気軽に呼んでくれ」

ライオネル
「最近、城の外に出てなかったもんでな
 ……、ストレスが溜まってたんだ」
「もちろん黒騎士を追うのが目的だが、
 王座から離れて旅がしたいっていう
 のもちょっとだけあったんだ」

ナシェル
(今のが本当の理由だな…)

ティア
「…それで、どこに行くの?」

ライオネル
「シャーディーに行くか。あそこを
 越えればマリンエリアに入るからな」

ナシェル
「じゃあ、
 シャーディーを目指しましょう」


・部屋の前の兵士
「ここはライオネル]U世様の部屋。
 立ち入り禁止だ」


(隣のドアへ)
・展望台?の兵士
「異常ありません!」

・同じく魔道士?
「ブレイズとエアカッターを
 合成する?」
→はい いいえ
炎舞う風を手に入れた!


(階段で下の階へ)
・バニー
「炎舞う風はないの?」

「炎舞う風を覚える?」
→はい いいえ
「誰が?」
→ティア ライオネル
ティアが炎舞う風を覚えた!

・兵士
「アクセサリーはセンターでは
 買えないんだ」
「もっと遠くの町ならあるかもしれない
 けどね」


(更に下)
・兵士
「強い魔法を覚えれば、バトルは
 ぐっと楽になる」
「しかし、強い魔法は後々合成すれば、
 もっと強くなるのだ」
「それまでは、力を鍛えて
 直接攻撃で勝負するのも手だな」
「武器を買うというのもいいかも
 しれんな」

・兵士
「ライオネル様の弟君であるミカル様は
 落ちついたお方だ」
「ライオネル様同様、アロン殿に
 学ばれたが、実に優秀らしい」
「センターでは、あの兄弟にかなう者は
 いないんじゃないかな」

・兵士
「ライオネル様は、幼い頃から
 賢者アロン殿に学ばれている」
「アロン殿は、この世界を代表する
 魔道士だ。いかにライオネル様と
 いえど、アロン殿にはかなわない」

・兵士
「ライオネル様は、お若くして王に
 なられた。そのためか、王の生活に
 退屈しておられるようだ」

・兵士
「センターの統治者、
 ライオネル]U世様は、ここの最上階におられる」

・兵士
「ここはセンターの全てを管理する
 中枢部だ」


(虹色の光の渦の上に乗る)
→1階へ
 2階へ
 乗らない


(南東のシャーディーへ)
・男
「ここはシャーディー。
 センターの管理下にある町です」


(東にあるボロ屋へ)
シメオン
「わしゃー、ここでずうっと研究を
 続けておるシメオンっちゅう者じゃ」
「なんの研究かじゃと?
 それは秘密じゃ」
「じゃが…いっこうに完成せん……
 ああ…わしにもっと力があれば…」


(外へ)
・じいちゃん
「この町より東に、獣の森と呼ばれる
 場所がある」
「そこには、人間との戦いに敗れ
 逃げ出した獣人達が
 住んでいると聞くぞ」


(民家へ)
・じっちゃん
「獣の森を知っておるか?」

ナシェル
「獣の森?」

「なんでも獣人達が隠れ住む森らしい。
 多くのビースト・ハンターが獣人を
 狩りに出かけるぞ」

ナシェル
(なんてひどいことを…)

ティア
「いいわね、それ」
「ね、ナシェル。
 この辺でさ、一気に稼ごうよ」

ナシェル
「……え?」

ティア
「だからぁ、私もビースト・ハンター
 なのよ」
「それがさ、最近ちっとも獣人を狩って
 ないからさ。ウデが鈍ってんのよ」
「ね?けっこういい金になんのよ。
 行こうよ」

ナシェル
「…………」

ライオネル
「少し寄り道だが、私は賛成だ。
 やはり先立つ物がないとな」

ナシェル
(みんな、獣人を狩ることをなんとも
 思っていない…)
(当然か…獣人は人間じゃないんだ…。
 狩る者と狩られる者……。
 それが今でも続いているだけ…)
(でも、僕たちは人間との和解を望んで
 いるのに……)

ティア
「ナシェル?なに真剣に考えてんの?」

ライオネル
「早く行くぞ」

ナシェル
「…………うん」
(狩らせない…たとえ正体がバレも
 いい…止めてみせる)
(でも…僕が半獣人だってわかったら、
 ティアはなんて言うだろう…)
(僕も、狩られるのかな……
 ティアに……)

ティア
「ねえ!ナシェルってば!!」

ナシェル
「わかったよ、行こう……」


(外へ)
・老婆
「大地の恵みのおかげで、この町は
 潤っています」

--------------------------------
ライオネル 王族 HP438 MP192
力82 守り58 体力438 賢さ192 素早さ48 運の良さ48 魔法耐性24
攻撃力 右102 左82 防御力63 魔法防御0
装備 右腕:王族の杖 アクセサリー:炎の首飾り
ブレイズ サンダー
--------------------------------

(東、獣の森へ。うかばれぬ魂、サキュバス、オーガ、森幽霊、レッサーデーモン)
『!?』
ナシェル
「あれは…!」

ティア
「獣人の…子供…?」

ビースト・ハンター
「ふっ…追いつめたぞ」

獣人の子供
「お願い…助けて…」
『……………!!!』

ナシェル
「………!!」



バーバラ

「およし!ナシェル!!」



『…………』

ビースト・ハンター
「あれ…あんたらも狩りかい?」

ティア
「ええ…まあね」

ビースト・ハンター
「そうか…でもこの森には、もう
 獣人はほとんどいないぜ」
「いい狩り場だったんだけどな〜。
 みんなが狩りすぎたからな〜」

ティア
「そうなの…」

ビースト・ハンター
「じゃあな!頑張れよ!」

『……………』

ティア
「ナシェル……?どうしたの?」

ナシェル
「……いや」

ティア
「なんか、この頃変だよ…」

ナシェル
「…子供まで……」

ティア
「ああ…さっきの…?
 でもしかたないわよ」
「彼もあれで食べてるんだから」

ナシェル
「……………帰ろう。…言ってたろ?
 もう獣人はいないって…」

ティア
「え…う…うん…」
(なんかいつもと違うなぁ…)

ライオネル
「……………」



その夜―――



(シャーディーの宿屋)
ライオネル
「ナシェル…ちょっときてくれ」
(外へ)

ライオネル
「ナシェル…今日は悪かったな」

ナシェル
「…え?」

ライオネル
「お前がそんなに怒るとは
 思わなかったんだ」

ナシェル
「いえ…」

ライオネル
「珍しいぞ。獣人が殺されて怒る奴は」
「実を言うとな…私も子供を殺すのには
 反対なんだ」
「いくら獣人でも、やはり後味が
 悪いしな」

ナシェル
「…………」

ライオネル
「…世の中には、ハーフ・ビーストと
 呼ばれる者がいるそうだな」

ナシェル
「…らしいですね」

ライオネル
「人間の、獣人に対する考えは
 一筋縄では変わらないだろう」
「だが…もしかしたら、
 ハーフ・ビーストが人と獣の和解の
 鍵となるかもしれんな」

ナシェル
「…………」

ライオネル
「つまらない話を聞かせたな。
 もう寝ようか」



バーバラ

「ナシェル……あの男は危険だよ。

何かかぎつけているかもしれない」


ナシェル

「わかってるよ…母さん…」



(シャーディーから南東へごりっと進んでマリンシティへ)
・女
「ようこそ、マリンシティへ!
 ここは観光エリアです。
 ゆっくりしていって下さいね」

・女
「しきつめられたお花畑……
 ああ…ロマンチックな町だわ」

・男
「マリンシティは、世界3大シティの
 1つだ。そしてその中でも、最も
 美しい」

・泉の前の男
「オ〜マイハニ〜」
・隣の女
「ア〜マイダ〜リ〜ン〜」

・泉の前の男
「この夏には結婚だね(はぁと」
・ユリアの色違い
「そうね、そうしましょ(はぁと」

・女
「きれいな水でしょう?
 マリンシティには、水が大量にある
 から、こんな町ができたのよ」

・女
「この向こうはショップエリアに
 通じているんじゃ」


(橋をわたって次のマップ)
・女
「ここはショップエリアよ。
 マリンシティは品ぞろえも
 バッチリよ!」


(酒場兼宿屋へ) ローズ
「は〜い!ローズ嬢の剣舞が
 始まるよ〜!!」


「イエ〜イ!!」

ローズ
「よそでは絶対に見られない特別な
 ダンスよ!楽しんでいってね!」


「サイコ〜!」

ローズ
「それじゃあ、
 ミュージックスタート!」
(くるくる)
ローズ
「は〜い、剣舞でした〜!!」

ローズ
「さ、あんた達も見たんだから
 金出してよ」

ナシェル
「え…!?」

ライオネル
「女、この2人はまだ子供だ。それに、
 見ようと思ってたわけじゃない」
「偶然、店に入ったら踊りが始まって
 しまったんだ。今回は見逃してくれ
 ないか」

ローズ
「なに、わけのわかんないこと
 言ってんのよ」
「子供でもなんでも、見たら
 払うってのがルールよ。
 例外はなし」
「それにあたしには、女、じゃなくて
 ローズっていう名前があるんだから」

ライオネル
「しかし、本当に金はないんだ」

ローズ
「ダメダメ。払えないってんなら、
 海底洞窟にでも行くのね」

ライオネル
「海底洞窟?」

ローズ
「知らないの?マリンシティが売りに
 してる洞窟よ」
「なんでも数多くの財宝が眠ってるって
 いう噂で、今までに何人もの
 冒険者が挑んでは敗れていったって」

ティア
「財宝…すごい!これは
 行くっきゃないね、ナシェル!」

ナシェル
「でも、誰も戻らないなんて…
 よっぽど危ないんじゃないかな」

ローズ
「そりゃそうね」

ティア
「大丈夫だって!あんたってば変に
 慎重なとこあるよね」
「くやしいけど…腕は立つんだから。
 もっとガンガンいけば儲かるのに」

ライオネル
「そうだ、ナシェル。とりあえず今は、
 この女に金を払わんとな」
「こいつは払わないと何をしだすか
 わからんぞ」

ローズ 「失礼な男ね。もちろん私も行くわよ」

ライオネル
「なに!?」

ローズ
「確かにあんた達強そうだからね。
 予想以上に儲かるかもしれない」
「こう見えても私は剣が使えるの。
 そこら辺の男には負けないわよ」
「連れていって損はないと思うけど?」

ナシェル
「別に構わないじゃないですか、
 ライオネルさん」

ライオネル
「う…うむ、そうだな…」

ティア
「…………」

ローズ
「よしっ!決まりね!」
「ところで、あんたさぁ。
 変わったカッコしてるけど、
 どこの人?」

ライオネル
「私はセントラルシティの王、
 ライオネル]U世だ」
「ライオネル、と気軽に呼んでくれ」

ローズ
「お…王様なの!?あんた…」
「…………
 へえ…あんたがねぇ……
 ま、いいや。行こうか!」

ナシェル
「うん!海底洞窟に!」

ローズが仲間になった!


・男
「かなり酔ってますよ〜」

・男
「昼間っから酒呑めるなんて、
 いいなぁ」

・宿屋の女将
ここは宿屋です。
一晩50ゴールドですが、
お泊りになりますか?
 はい →いいえ
またのお越しをお待ちしています


(道具、武器屋へ)
・女
「ここは道具の店よ」
品揃えは普通
「またきてね」

カウンターの後ろから
「向こうからにして」

・男
「武器を売ってるよ」
樹の杖(350)パワーロッド(700)精霊の杖(1000)千年樹の杖(3000)神木の杖(5500)賢者の杖(10000)世界樹の杖(30000)
「またきて下さい」


(外へ)
・じいちゃん
「この先はタウンエリアじゃよ」


(橋の先へ)
・女
「ここはマリンシティのタウンエリア。
 大勢の人が住んでいるの」

・じいちゃん
「マリンシティには、王という者は存在
 せん。そのかわり、共和制がとられて
 おる」
「全てを話し合いで解決し、シティの
 ことはみんなで決めるというもの
 なんじゃ」
「すばらしいじゃろ?」

・男
「やあ、楽しんでますか?」
→はい
「それはよかった」

→いいえ
「そうですか…能力の上げ方で悩んでる
 んだったら、役割り分担させると
 いいですよ」
「魔法を使う者はMPを上げてやって、
 攻撃重視なら、力を上げてやる
 とかね」


(民家へ)
・男
「おかげさまで、けっこういい暮らしを
 させてもらってますよ」

・女
「マリンシティはとても住みやすい所
 よね。あなたもどう?」


(魔法屋)
・じじい
「わしは、ずっと魔法について研究して
 おる」
「その決果、魔法はこの大陸で生まれた
 のではなく、伝えられたものだと
 判明した」
「どこかわからない大陸…別の世界…
 そこでは「マゾク」と呼ばれる者たち  が魔法を自在に操ったという」
「しかし、それ故に魔法を使えない者
 との争いが起こったそうじゃ」
「その後はわしにもわからん。
 もしかしたら、この大陸にもその世界
 からの旅行者がいるかもしれんの」

ストップ スロウ クイック ダークフィアー シャドウダスト ブラックホール ディスアスター 凍りつく時間(時、闇系らしい)


(タウンエリア東の橋の先へ。多分議場)
・男
「海底洞窟は埋めてしまうべきだ!」

・男
「しかしだね、キミ。あれが
 マリンシティの売りのひとつでも
 あるのだよ」

・女
「住民のためになるように予算を
 使っていただきたいですわ」

・男
「観光エリアに予算を使いすぎ
 なのではないですかな」

・長っぽいじいちゃん
「今月の予算をどうするか…」

・男
「マリンシティの維持費がかさんで
 おりますぞ」

・男
「悩むところですな…」


(タウンエリア北へ)

--------------------------------
ローズ ソードダンサー HP255 MP325
力60 守り60 体力255 賢さ325 素早さ75 運の良さ75 魔法耐性50
攻撃力 右84 左60 防御力65 魔法防御0
装備 右腕:炎の剣 アクセサリー:避雷針
ブレイズ バーニング
-------------------------------

(海底洞窟。ガーゴイル、人喰い魚、ケルベロス等)
ナシェル
「ここが…海底洞窟の最深部…」

ナシェル
「ジークフリード!!」

ジークフリード
「遅かったな…」

ライオネル
「貴様は何者なんだ!?」

ジークフリード
「我が名はジークフリード…遥か南の
 孤島に住む獣人なり」

ナシェル・ティア・ライオネル・ローズ
「!!!???」

ジークフリード
「愚かな人間どもに制裁を加えるため、
 私はやってきた…」

ティア
「じゃあ…その仮面の下には
 獣人の素顔が…!?」

ジークフリード
「その通りだ」

ライオネル
「だが…目的がわからない…。
 いったい何が狙いなんだ!?」

ジークフリード
「人間を裁くためには、どうしても
 必要なものがあった」
「ナシェル、お前が持つ
 ビーストオーブだ」

『!?』
ナシェル
「これを…!?」

ジークフリード
「そうだ、お前は知らないだろうが、
 それは凄まじい能力を秘めている」
「それこそ、人間なぞどうにでもなる
 ほどの能力がな」

ライオネル
「ナシェル…なんでそんな物を…?」

ナシェル
「…………」

ローズ
「ゴチャゴチャうるさい奴ね!
 そんなわかんない話してさ!!」
「決局、あんたはあたし達の敵!
 それは変わんないでしょ。だったら
 さっさとやってやるわよ」

ライオネル
「同感だ…お前をここで倒せば
 なんの問題もない」

ティア
「そうね…そういうことだわ」

ジークフリード
「くるがいい、愚かな人間ども。
 まずはお前達から始末してくれよう」
(黒木氏戦。闇波動とか使ってくる。520G アースクエイク)

ナシェルが地裂撃を覚えた!

ジークフリード
「ほう…やるな。では、本気で相手を
 してやろう」

ナシェル
「今ので…まだ本気を出してなかった
 のか!?」

ライオネル
「強い…!」

ティア
「こっちはもう限界よ!」

ジークフリード
「はああああぁぁぁぁ!!!」

ナシェル
「な…なんて力だ…!!」

ローズ
「ちょっと…!マジでシャレに
 なんないわよ!!」

ジークフリード
「ククク…!」
(殴り音)
ナシェル
「ぐっ……!?」

ティア
「………!!」

ライオネル
「まずい…!!」

ジークフリード
「クク…死ね!」
『!?』
(雷どーん)
ジークフリード
「誰だ!?」



バーバラ

「ナシェル!!」



ジークフリード
「お前は…!」

ライオネル
「だ…誰だ?」

バーバラ
「変化!!」

バーバラ
「お前の好きにはさせないよ!」

ジークフリード
「変化が使える獣人は限られている…」
「貴様、北の獣群の長、バーバラだな」

バーバラ
「…………」

ライオネル
「あの女も…獣人か?」

バーバラ
「余計なことを喋っていて大丈夫
 なのかい?黒騎士!」

ジークフリード
「…!?」

バーバラ
「既に私の命を賭けた魔術が発動
 している。逃げ場はないよ」

ジークフリード
「…!チイッ!!」

バーバラ
「私の命とひきかえに…喰らえ、
 デッドフレイム!!!」

ジークフリード
「くおおおおおおおお!!!」

バーバラ
「…………ぐっ!」

ジークフリード
「おおおおお………!!」

ユディト
「ジークフリード様!!」

ジークフリード
「…ユディトか」

ユディト
「さあ、ジークフリード様!」
「テレポート!」

バーバラ
「……………」



バーバラ

「ナシェル…気をつけるんだよ…」



ナシェル
(ああ…!!あああ………!!)

ナシェル
(母さん……!!)

ライオネル
「ま…まさか…獣人に助けられるとはな
 ………」

ティア
「ビースト・ハンターがこれじゃ、
 どうしようもないわね……」

ローズ
「とりあえず…戻りましょ」

ライオネル
「そうだな…」

ナシェル
「みんな…先に帰ってくれないか。
 僕は少し…用があるから……」

ティア
「なによ?」

ナシェル
「…………」

ライオネル
「…わかった、
 我々は先に戻るとするか」

ティア
「そうね…」


(一人きりになって)
ナシェル
「……母さん」



バーバラ

「ナシェル……本当のお別れだね」



「……………」



「いいか、ナシェル……。

父さんを捜すんだ。父さんは

人間界のどこかにいる」


「そして…父さんなら、きっと力に

なってくれる…」



「わかったよ…母さん……」



「ナシェル……ビーストオーブを

守り抜いておくれ……

………さよなら………」



「母さん……ありがとう……」
(ナシェルが去る。岩陰に盗聴王)

ライオネル
「母さん……?」


(マリンシティからセンターへ)
ライオネル
「ミカル!アロン先生!」

王子ミカル
「兄上!帰ってこられましたか!」

ライオネル
「ミカル。すぐに兵を集めてくれ」

王子ミカル
「どうされたのですか?」

ライオネル
「詳しいことは後で話すよ。
 とにかく、頼む」

王子ミカル
「…わかりました。すぐ集めます」



ライオネル
「…というわけだ」

王子ミカル
「信じられない…獣人達がそんな……」

ライオネル
「だが事実だ。奴はナシェルの持つ
 ビーストオーブを狙っている」
「それがどういう物かはわからんが、
 奴が欲しがるからには、何か獣人に
 ちって大事な物なのだろう」

賢者アロン
「例えば、人間との争いで決め手になる
 ……とかですか」

ライオネル
「ええ。奴は必ず近い将来、ここに
 やってくる」
「我々は全力をもってこれを防ぐ
 しかない」
「アロン先生、協力していただけ
 ませんか?」

賢者アロン
「やむを得ないでしょうね」

ライオネル
「ありがとうございます」

ティア
「でも…敵は1人じゃないんでしょ?」

ライオネル 「おそらくな…だから我々は遊撃隊
 として動くことにする」

ローズ
「遊撃隊?」

ライオネル
「そうだ…それはな…」
(地響き)

ナシェル
「…!?」

ライオネル
「もうきたのか…!!」

「ライオネル様!獣人が…かなりの数の
 獣人がセンター内に侵入して
 きました!」

ライオネル
「よし!住民には家に入り、鍵をかけて
 外に出るなと伝えろ!!」

「は、はい!」

ライオネル
「では、作戦を指示する。
 よく聞いておくように!」
「報告によると、獣人は黒騎士の他に、
 魔獣と呼ばれる3匹が率いている  らしい」
「その3匹さえ倒せば、敵は混乱し、
 なんとかなるはずだ」
「そこでパーティーを3つに分ける」
「第1パーティーは、
 ローズとアロン先生だ」

ローズ
「わかったわ」

ライオネル
「第2パーティーは、
 私とミカル」

ミカル
「O.K.」

ライオネル
「最後の第3パーティーは、
 ナシェルとティアだ」

ティア
「わかったわ」

ライオネル
「それぞれが別の魔獣を倒しに行くわけ
 だが、注意が必要だ」
「魔獣は、東、西、南、の
 各エリアにいるが、どこにどんな奴が
 いるかはわからない」
「魔獣には3種類いて、
 『物理攻撃しか受けつけない者』
 『魔法攻撃しか受けつけない者』
「そして、
 『両方を平均的に受けつける者』
 とに分かれる」
「どのパーティでどの魔獣を倒すかで
 楽に倒せるかどうかが決ってくる」
「自分達の能力をよく考えて
 相手を選ぶことが大事だ」
「それと、本部はここにするが、
 防御の関係上、ここからは下りの
 エレベーターしか使えない」
「つまり戻ってくることはできない
 わけだ」
「回復ポイントはセンター2階の 
 中央部にある。うまく利用してくれ」
「一応、回復のために「HP回復」を
 10個渡しておこう。魔獣との戦いで
 使ってくれ」
「セーブポイントはここにしかないんで
 使ってくれ」
「ちなみにどこにどの魔獣がいるかは、
 リセットしても変わるからムダだぞ」
「それじゃあ作戦開始だ!
 まずは第1パーティーからだ」


出てくる敵はトラ、恐竜、ドワーフ、メデューサ、妖精、蜘蛛等、みんな獣人。

(第1パーティ南地区へ。飛竜(魔法)、寝ます。アースクエイクのお時間です。500G フレア)
--------------------------------
アロン 賢者 HP205 MP500
力35 守り60 体力205 賢さ500 素早さ25 運の良さ25 魔法耐性65
攻撃力 右60 左35 防御力65 魔法防御0
装備 右腕:アロンの杖 アクセサリー:流水玉
ブレイズ バーニング アイススプリッド エアカッター トルネード フライングエア 大地の恵み アースクエイク スロウ スリープ ヒーリング ハイヒーリング シャイニング リバイブ ウェイクオーラ ショックウェーブ セイ・オーラ
--------------------------------

(第2パーティ西地区へ。スーパーライオネルブラザーズ。死神(物理)500G シャイニング)
--------------------------------
ミカル 王族 HP294 MP264
力54 守り54 体力294 賢さ264 素早さ44 運の良さ22 魔法耐性44
攻撃力 右74 左54 防御力59 魔法防御0
サンダー ライトニング ヒーリング
--------------------------------

(第3パーティ東地区へ。鉄巨人、どう見てもロボです。500G 大津波)


(城)
ライオネル
「なんとか、撃退したか…」

ティア
「でもまだあいつがいる…!」

ナシェル
「ジークフリード…」
(地響き)
『!?』

ローズ
「今度はなんなの!?」

兵士
「陛下!獣人の第2陣がおし寄せて
 きました!!」

ライオネル
「なんだと!まだ向こうには戦力が
 残っていたのか!?」

兵士
「戦力が違いすぎます!このままでは
 もちません!!」

ティア
「そんな……」

ローズ
「センターが…陥ちる…?」

ライオネル
「まだだ!この私がいる限り、奴らの
 好きにはさせん!!」

ナシェル
「………ダメだ」
「みんなが死ぬなんて…そんなの絶対に
 ダメだ!」

ナシェル
「ビーストオーブ…お前に何か力がある
 なら…頼む、みんなを助けてくれ!」
「僕は…みんなを…ティアを死なせたくない」
『!!?』

ナシェル
「こ…これは……!?」

兵士
「ライオネル様!!別の一団が
 近づいてきます!!」

ライオネル
「なんだと!?」


(空を往く船の上)
「ナシェル…お前の願いは、
 確かに聞き届けたぞ!」


(城)
ナシェル
「あれは…!」

ライオネル
「獣人……」

ティア
「でも…先頭にいるのは人間みたい
 だけど……」

ローズ
「どうする気かしら……」

兵士
「陛下!先程の獣人達がセンターに下り
 立ちました!」
「そのまま、ジークフリードの軍と交戦
 しています!!」

ライオネル
「我々の味方なのか?」

ローズ
「獣人同士で……」

ナシェル
(みんな…村のみんなだ……率いている
 のは…)
(父さん……?父さんなのか………?)

兵士
「陛下!チャンスです!敵の本陣への
 道が開けました!!」

ライオネル
「よし!一気に突入して、
 ジークフリードを討つぞ!!」

ナシェル
「そうですね!」

ティア
「行きましょう!」


(本陣?へ突入。センターばりに近代的)
ナシェル
「お前は…」

ティア
「ユディト……」

ユディト
「……………」

ライオネル
「まだ戦うつもりか?」

ユディト
「そうだな……やはりもう一度、
 お前達と戦うべきかもしれない…」

ナシェル
「………?何を言っているんだ?」

ユディト
「行くぞ!
 勝負だ!!」
(ユディト戦。500G 賢者の杖)

ナシェルがボーンクラッシュを覚えた!

ユディト
「くふっ…さすがだ……やはり…
 お前達しかいない……」
「ジークフリード様を……止めることが
 できるのは………」

ナシェル
「なんだって!?」

ユディト
「ジークフリード様を止めてくれ。
 あの人は暴走しすぎている」
「まるで何かに取りつかれたかのように
 ………ビーストオーブを
 求めているんだ……」

ナシェル
「このビーストオーブに、いったい何の
 力があるっていうんだ!?」

ユディト
「…ビーストオーブは、選ばれし者の
 思念を実体化する力がある」
「力ある者の願を聞き届け、さらなる
 力をもたらす宝玉なんだ…」

ナシェル
「そんな物だったのか……」

ユディト
「北の部族は人間に対して友好的だが、
 我々は違う」
「我々南の部族は、今でも人間に
 復讐を誓っている」

ライオネル
「では、さっきの獣人達は……」

ユディト
「北の部族だろう」

ローズ
「そうだったの……」

ユディト
「私も人間は憎い。だがこれは
 やりすぎだ」
「ジークフリード様は止められない。
 できるとすれば…お前達しか
 いない」

ナシェル
「わかった。必ず止めてやる!」



???

「愚か者め……」



ナシェル
「!?」



「ジークフリードを裏切るばかりか、

あまつさえ敵に寝返るとはな……」



ユディト
「……………」



「死して報いを受けるがいい!!」



ユディト
「ぐあっ……!」

ナシェル
「ユディト!」

ユディト
「ぐ…頼んだぞ…ナ…シェ…ル」

ナシェル
「貴様…何者だ!?」



バルナバ

「私はバルナバ………南の部族の長…」



ティア
「なんなの?今の…」

ライオネル
「どうも、まだ何かありそうだな…」

ナシェル
「とにかく行こう。この上だ」


(上へ)
ナシェル
「ジークフリード……」

ジークフリード
「お前達か…」
「よくここまでこられたものだ…」

ライオネル
「黒騎士!今日こそお前を倒す!」

ジークフリード
「そうはいかん…死ぬのはお前達だ…」
「お前達のせいで、ユディトは
 始末された……お前達が殺したも
 同然だ……」

ナシェル
「……………」

ジークフリード
「ナシェル…お前には失望させられたよ
 ………」
「お前なら、我々の力になると思って
 いたんだがな……」

ナシェル
「……………」

ジークフリード
「そこの愚か者どもは、お前の正体を
 知ったらどう思うかな?」

『……………』

ジークフリード
「言ってやれよ。自分は
 ハーフ・ビーストだってな」

ナシェル
「………!!」

ローズ
「なに言ってんの?」

ティア
「そんなことで私達は
 だまされないわよ!」

ライオネル
(………やはり…)

ジークフリード
「ククク………!とんでもないバカども
 だな!!」
「よかろう、ここで始末してくれる!
 血の雨を降らせるがいい!」
(黒騎士戦。1ターンに2回攻撃。1000G 癒しの書)

ナシェルがバニシングハートを覚えた!

ジークフリード
「バ…バカな……!?」

ライオネル
「お前の思い通りにはさせんさ!」

ジークフリード
「ク…クク………」(飛び降り)

ナシェル
「死んだ…?」

ローズ
「もうどうしようもないって思った
 のね、きっと」

ナシェル
(………あの黒騎士が……?)
『!?』
(地響き)

ライオネル
「まずい…この要塞は空に浮いて
 いたんだ……!!」

ローズ
「早く脱出しないと…!!」

ライオネル
「崩れるぞ!急げ!」



ライオネル
「崩れるぞ!急げ!!」

ナシェル
「さあ、ティアも早く!!」

ティア
「うん!」

ティア
「きゃっ…!」

ナシェル
「ティア!!」

ティア
「う…ダメ…手が……」

ナシェル
「頑張れ!ティア!!」

ティア
「ナシェル…早く……逃げて……!」

ナシェル
「ダメだ…くそっ!!」

ティア 『!?』(落下)
ナシェル
『!!』
「ティア!!?」



ティア

(私…死ぬのかな……)


(嫌だな…まだやりたいこと

たくさんあるし……

それに…ナシェルと………)


(でも…もう……)



「ティアーーーーー!!!」



(誰…?ナシェル……?)



「大丈夫か!?ティア!!」



(違う…ナシェルじゃない……)


(でも…なんか優しい感じ……)



「ティア………」



ティア

(ナシェル………?)


(なんだ…やっぱりナシェルなんじゃ

ない………)



「ティア!」



ティア

(…助けてくれたんだ…ナシェル……)



「ティア!!」



(センターの宿屋)
『うん……』

ナシェル
「ティア?気がついた?」

ティア
「あれ…ここ…?それに私……」

ライオネル
「ここはセンターの東エリアだ。
 君はずっと寝ていたんだ」

ローズ
「目が醒めないから、心配したわよ」

ティア
「私…確か…落ちて……」

ライオネル
「らしいな。話はナシェルから
 聞いたよ」

ローズ
「気づかなくてごめんね」

ティア
「え…あれは私のドジだから……」

ライオネル
「崩れる要塞の中から、ナシェルが
 君を抱えて出てきたんだ」
「自分もボロボロになってな」

ティア
「……………」

ローズ
「彼がいなかったら、今頃あなた
 本当に死んでたわね」

ティア
「そうなんだ…」
「ま、一応、お礼だけは言っとくわ」
「でも、お金はまけないから!
 これからもきっちり払ってって
 もらうからね♪」

ナシェル
「ちぇ…元気になったと思ったら
 またそれかよ」
「助けなきゃよかったな」

ティア
「へ〜んだ!助けてくれなんて言った
 覚えはありませんよ〜だ!」

ナシェル
「相変わらずだなーまったく、
 素直に感謝しろよ」

ライオネル
「ハハハ…それだけ言えるってことは
 元気になったってことだな」
「それじゃあ、後でセンターの3階に
 きてくれ。会わせたい人がいるんだ」

ナシェル
「僕にですか?」

ライオネル
「そうだ。じゃあ、後でな」

ローズ
「じゃあね」


(外へ)
・女
「きれいな花でしょ?」
「私みたいね(はぁと
 なんちゃって。テヘッ」

『………』


(センター3階へ)
ライオネル
「よくきたな、ナシェル」
「こちらが、今回の戦いで我々を
 救ってくれたグレン殿だ」

ナシェル
(グレン…父さん…か?)

グレン
「ナシェル君…だったね?グレンだ。
 よろしく」

ライオネル
「この方は人間だが、獣人を率いて
 センターを助けてくれた」
「あの一件で、センターを含め、世界
 各地で獣人に対する見方が変わって
 きていますよ。グレン殿」

グレン
「それはありがたい。これを機に
 獣人への差別がなくなるといいが」

ライオネル
「急には無理でしょう。…しかし、方向
 さえあっていれば…」
「5年…10年後には、きっと差別は
 なくなっていますよ」

ローズ
「でも皮肉よね〜」
「獣人の襲撃がきっかけで、人間と
 獣人が歩み寄ることになるなんて」

グレン
「ナシェル君のおかげだよ」
「君がビーストオーブを
 発動させなければ、私達がセンターの
 危機を知ることはなかった」
「そうなれば、世界はジークフリードの
 思うようになってしまっていた
 だろう」

ティア
「へえ…あんたもけっこうやるね」

ナシェル
「……………」

グレン
「ナシェル君。一度、獣人の村へ
 きてくれないか」
「そのビーストオーブは、もともと獣人
 の宝なんだが、間違って人間の君が
 持っている」
「改めて封印したいのでね」

ナシェル
「わかりました…必ず」

グレン
「頼んだよ。じゃあ、私はこれで…」

ライオネル
「…さて、私はこれから全国民に声明を
 出すとするか」

ティア
「声明?」

ライオネル
「いい機会だから、獣人と人間の
 これからについて発表しておくよ」

ローズ
「いいわね」

ライオネル
「だろう?じゃあさっそく行くか」

ティア
「あ〜あ、ビースト・ハンターも
 廃業ね」
「ま、いいけどさ。やっぱ誰かを殺して
 お金稼ぐなんて、気持ち悪いもんね」

ナシェル
「ティア…」

ティア
「さ、行こうよ、ナシェル。
 始まっちゃうよ!」



『………』

ライオネル
「全世界の人間達よ。セントラルシティ
 の王、ライオネル]U世だ」
「これから、人間と獣人について
 声明を発表する」
「今回の事件はみんなも知っての
 通りだ」
「センターは。もう少しで
 陥ちるところだった」
「しかし……獣人の協力により、
 我々は助かった」
「獣人は我々人間の恩人だ。よって、
 今後いっさいの獣人じぇの迫害を禁止
 するとともに」
「獣人に対する不利な法律は全て
 廃止する」
「抵抗もあるとは思うが、私はこれが
 正しいと信じている」
「少しずつでいい。自分のペースで
 意識改革をしていってくれ」
「…以上で声明の発表を終わる」
「みんな、
 今回は本当にごくろうだった」



(センター東地区)
ティア
「…どうするの?」

ナシェル
「やっぱり行くよ。これを届けないと
 いけないからね」

ティア
「獣人の村か…よしっ!私も行くね!」

ナシェル
「え…どうして?」

ティア
「なに言ってんの!まだあの時の代金、
 払ってもらってないのよ」

ナシェル
「あれ、そうだっけ?」

ティア
「そうよ!言っとくけど理由はそれだけ
 だからね!」

ナシェル
「わかってるよ」

ライオネル
「ナシェル」
「もちろん私達も行くぞ」

ナシェル
「ライオネルさん…ローズさん…」

ローズ
「あんた達だけなんて、危なっかしくて
 見てられないわ」

ライオネル
「獣人の村までは霧の道が続くんだろ?
 送ってやるよ」

ナシェル
「ありがとうございます」

ライオネル
「そうそう、言い忘れたことがあった」
「次のシナリオに行く前に、魔法は全部
 覚えた方がいいぞ」
「シナリオが変わると、
 《魔法アイテムは没収される》んだ」

ナシェル
「…なんか、随分説明口調ですね」

ライオネル
「ん?そうか?
 まあ、とにかくそういうことだ」

ナシェル
「わかりました」

ティア
「じゃあ、行きましょ。獣人の村に!」

ライオネル
「あ、そうだ。ナシェル。
 ニーナさんが捜してたぞ」

ナシェル
「ニーナさんが?なんだろう…」

ティア
「……………」

ライオネル
「話があるとか言っていたが……
 とにかく行ってみるか」

ナシェル
「ええ」


(南地区へ)
ナシェル
「ニーナさん」

ニーナ
「あ…!ナシェルさん…来てくれたん
 ですね」

ナシェル
「僕に話って…?」

ニーナ
「え、ええ………」

『?』

ライオネル
「………じゃあ、私達は向こうへ
 行くとするか」

ナシェル
「え?なんでですか?」

ティア
「そうよ。なんで向こうに……」

ローズ
「いいから、いいから。
 ヤボなことは言っちゃダメ」

ティア
「え…?ちょ…ちょっと…!?」


(通路)
ティア
「……ねえ、なんで私達だけ
 こっちなのよ?」

ライオネル
「いやー、ナシェルも隅におけんなー」

ローズ
「ホントね〜。でも、あれだねの男
 だもんね。しょうがないか!」

ティア
「なに?なんの話?」

ローズ
「ティア、気づかないの?」

ティア
「だから、なんなの!?」

ライオネル
「ニーナさんは、ナシェルが
 好きなんだよ」

『!!』

ローズ
「勇気を出して言っちゃうのね、
 きっと」

ティア
「ニーナさんが…ナシェルを……?」

ライオネル
「歳も近いし、お似合いだな!」

ローズ
「うまくいったらお祝いね!」

ティア
「そんな…そんな……」(走り去る)

ローズ
「わかりやすいわね〜」

ライオネル
「ちょっと、はっぱかけすぎたかな?」

ローズ
「あのくらいしなきゃ、いつまでも
 自分の気持ちに気づかないわよ」

ライオネル
「…しかし、ナシェルがニーナさんの
 気持ちを受け入れてしまったら…」

ローズ
「それはないわよ」

ライオネル
「なんでわかるんだ?」

ローズ
「女の直感よ」


(夜、レナスの泉の前)
『!』
ナシェル
「ティア…ここにいたのか」
「…びっくりしたよ。
 急にいなくなったって聞いたから…」

ティア
「……………」

ナシェル
「どうしたんだ…?ティア………」
「何か悩みがあるんなら、言ってよ。
 相談にのるから」

『……………』

ティア
「…昼間………」

ナシェル
「ん?」

ティア
「昼間……ニーナさんと、
 何話してたの……?」

ナシェル
「………ああ、あれは……」

ナシェル
「この戦いが終わったら………
 一緒に暮らしたいって……」

『!』
ティア
「……それって…!」

ナシェル
「…うん、正直、驚いたよ」

ティア
「それで…なんて……返事したの?」

ナシェル
「……断ったよ」

『……………』
ティア
「そう…そうなんだ……」
「惜しいことしたよね!
 ニーナさんは美人だしさ、あんたには
 もったいないぐらいだったのに!」

ナシェル
「え?うん…ホントだよな……
 でも僕は……」



ティア
「………………え?」
「今…なんて………」

ナシェル
「……………」

ティア
「ねえ!もう1回言ってよ!」

ナシェル
「…もう、寝るよ。
 …おやすみ!」

ティア
「…ナシェル………」


(魔法屋)
・女
「ここは魔法屋よ。
 主に精神魔法と命魔法を扱ってるわ」

スリープ サイレンス リバイブ デス バラルブレイン 神の慈悲 精神崩壊


(南地区の魔法屋)炎
マグマ バーニング ブレイズ フレア メギドフレア 


(西地区の魔法屋)大地、気
大地の恵み アースクエイク ショックウェーブ ウェイクオーラ セイ・オーラ アストラルオーラ 天地鳴動


・西地区の男
「僕は、各属性魔法の最下級魔法を
 集めてるんだ」
「ブレイズ、アイススプリッド、
 エアカッター、ストーン、サンダー
 の5つだよ」
「手に入ったらきてよ」

・西〜北通路の女
「アイススプリッドとすトーンは
 ないの?」


(北地区)
・女
「ウォーターウォールとトルネードを
 合成する?」


(魔法屋)
・男
「ここは魔法屋だ。主に氷魔法を
 扱っている」
大氷河 ウォーターウォール アイススプリッド 大津波


(センターから孤児院へ)
ナシェル
「なんだろ…ここ……」

ライオネル
「孤児院が、何年か前に廃棄されたと
 聞いたが…もしかしたらここか?」
「どうやら、教会を改装したらしいが
 …………」

『…………』
ティア
「ねえ…ナシェル。
 話があるんだけど……」

ナシェル
「話?」

ティア
「ライオネルさんとローズ……
 悪いけど………」

ライオネル
「ああ……わかった。私達は外で
 待ってるとしよう」

ナシェル
「ティア……話って?」

『………』
ティア
「なつかしいな……ここ………」

ナシェル
「え?」

ティア
「あのね、私、ここに住んでたの」

ナシェル
「……………」

ティア
「私、漁村ボロの出身なんだけど…
 小さい頃から父親に虐待されてた」
「それで、とうとう逃げ出して、
 ここに拾われたの……」

ナシェル
「……………」

ティア
「……でも、ここでの生活も地獄だった
 ………」

ナシェル
「どうして?孤児院なんだろ?」

ティア
「孤児院だからって、善良とは
 限らないのよ」
「ここは、孤児の頭数で配布される
 センターからの援助金を目当てに
 私を拾ったのよ」
「だから孤児にお金を使うなんて
 とんでもない……」
「死なないだけマシってせいかつだったの」

ナシェル
「なんてひどい………!」

ティア
「あんたなら、絶対そう言うと
 思った」

ナシェル
「だって……」

ティア
「いいの。ありがとう。
 それでね………」



「…あなたはまだ自分の立場がわかって
 いないようですね」
『………』
「あなたをここへ引きとったのは、
 慈善事業ではないのです」
「孤児院はセンターからの
 補助金で運営しています」
「あなたがいなくなれば、孤児の
 頭数が足りなくなるのですよ」
「そうなれば、センターからの補助金が
 減ってしまうではありませんか」

『……………』

「………決局、お金なのね…
 なにもかも……」

「どこへ行くのです!?
 まちなさい!
 ティア!!」



「それからは…私は、他人を信用

しないって決めたの………」



ナシェル
「そんなことが………」

ティア
「こんな話、誰かにするのは初めてよ」

ナシェル
「……………」

ティア
「ねえ、ナシェル。幸せってなんなの
 かな?」
「人から見たら、私は不幸かもしれない
 ………親に、捨てられて……
 金もうけに、利用されて……」
「私も小さい頃は、自分は不幸
 なんだって思ってた。
 かわいそうだ、って………」
「でも、私のこと幸せだ、って
 思う人だっているんだよね……」
「今まで、私に殺された獣人たち……
 差別され続けた人たち……
 どう思ってたんだろう?」
「なんで…って……。死ぬのはイヤだ
 …って、そんなふうに思ってたんじゃ
 ないかな」
「ナシェルと旅をして……いろんなことに
 気づかされた……知らなかったこと…
 知ろうとしなかったこと……」
「世界って…広いんだね」

ナシェル
「…ティア、人は信じられないって
 言ったよね?」

ティア
「……………」

ナシェル
「…でも、でもさ、ティア。誰も
 信じられないなんて、悲しいよ」
「ホントにつらいとき、1人じゃ
 どうしようもないときって、
 やっぱりあるから」
「2人ならできることって…きっと
 たくさんあるはずだよ」
「だから………僕らはここまで
 これたんだ」
「ティアが幸せなら、僕も幸せだ。
 僕らは…仲間だろ?」

ティア
「そうね……」

ナシェル
「…今も、信じてないの?僕や、
 ライオネルさんや、ローズさんを」

『……………』

「信じていいよ。
 僕は、裏切らない」

ティア
「…じゃあ、約束して」

ナシェル
「え…?ああ……!もちろん!」
「僕は、どんなときでも、ティアを
 裏切らない。
 ………約束する」

ティア
「……約束ね?」

ナシェル
「約束だ」

ティア
「…ありがとう、ナシェル」

ナシェル
「きっと…ライオネルさんや、ローズ
 さんだって同じだよ」
「もうティアは、1人じゃないんだ」

ティア
「うん……」

ナシェル
「じゃあ、戻ろうか。ライオネルさん達
 が待ってる」

(最後尾の椅子のかげで)
ライオネル
「………はずかしい奴らだな〜」

ローズ
「見てるこっちが照れるわよ」

ライオネル
「まあ、何はともあれ、
 よかった、よかった」
「ニブいナシェルも、そろそろ気づく
 だろ」

ローズ
「…ここにも、ニブい人がいるけどね」

ライオネル
「ん?」

ローズ
「なんでもないわよ」


(獣人の村へ)
ライオネル
「ここが…獣の村か…」

ローズ
「ティア、ちょっといい?」

ティア
「?」

(女2人で)
ローズ
「ティア、あんた、あいつに
 ホレてんでしょ?」

ティア
「え…!な…何言ってるの?」

ローズ
「ふふ…ごまかしても、
 見てたらすぐわかったわよ」
「あんたもそういう性格だから、
 素直になれないのもわかるけど、
 いい加減気づきなよ」

ティア
「……………」

ローズ 「自分に正直にならないと、失ったとき
 に後悔するだけだよ」

ティア
「ローズ…昔に何かあったの?」

ローズ
「踊り子なんかやってるとね……あまり
 いい思い出はできないものなのよ」



「8年前…私はかけ出しの踊り子だった

…………」


「くる日も、くる日も、ひたすらに

踊り続けていた…」


「このまま日々がすぎていくと思って

いたとき…彼は話しかけてきた…」



「あの…ここが終わったら、少し
 話しませんか?」



「彼は…体目当てに言い寄ってくる男

とはどこか違っていた……」


「最初は…そこの惹かれたのかも

しれない……」


「彼の名前はジャミル。この辺りでは

有名な、ライアン商会の子息……。

あたしとは違う世界の人間だった」



ジャミル
「ねえ、ローズ。この泉はレナスの泉
 っていうんだよ」
「恋人はここで永遠の愛を誓うん
 だってさ」
「僕は君の踊りを見る度に、ここにきて
 1人で誓ってたんだ。今度は2人で
 誓わせて下さいって」
「あれ…なんで笑ってるの?
 なんか変なこと言った?」



「楽しい日々が続いた……

そしてある日……」



ジャミル
「ローズ…僕と結婚してほしい」



「あたしはそのプロポーズを受けた。

やっと幸せになれる……

そう思っていた……でも……」



「ダメだ!踊り子だと!?
 そんなわけのわからん娘とは
 結婚なんぞさせんぞ!!」

ジャミル
「僕の相手は僕が選ぶ!父さんは
 身分とか名誉で人を判断するのか?」

「黙れ!お前は何もわかっちゃいない!
 お前の相手は、もうワシが決めて
 あるんだ!!」

ジャミル
「それなら僕は家を出る!ライアン家
 とはもう関係ない!!」

「待て!ジャミル!!
 親に恥をかかせる気か!?」
「…あいつ……
 このままでは…我がライアン家の
 名誉に関わる……」
「ならば…いっそ…」


(宿屋の前に倒れているジャミル)
ローズ
「ジャミル!」

ジャミル
「ロ…ローズ……」

ローズ
「ジャミル…どうしたの…?
 ひどいケガ……!!」

ジャミル
「父が…僕達の結婚に反対で……
 …それで…僕を……ぐふっ!」

ローズ
「喋っちゃダメ!今、お医者さんを…」

ジャミル
「僕は…もうダメだよ…ローズ……
 お願いだから…そばに……」

ローズ
「ジャミル……ああ…ジャミル……
 …どうして……どうして…」

ジャミル
「さよなら…ローズ…楽しかった…」

ローズ
「ジャミル…!?目を開けて!
 ジャミル!!」
「い…いやぁーーーーーーーー!!!」



「彼は死んだ……父親に殺されて…」


「例え父親を殺しても…ジャミルは

帰らない………それはわかってる…。

でもあたしはそのとき決心した」



「あたしが裁く!!」



「仇を討つためには、力が必用だった。

誰にも負けない力が……」


「暗殺者を雇おうにも、あたしには

金がない。だから、あたしは自分で

暗殺術を身につけることにした」


「そのために、あたしは、ある有名な

暗殺者を訪れることにした……」



ローズ
「あなたが…ラシード…さん?」

ラシード
「…そうだ」

ローズ
「仕事の依頼をしたいんですが……」

ラシード
「期間と相手の名前を言え」

ローズ
「いえ…そうじゃなくて……あたしに
 暗殺術を教えてほしいんです」

ラシード
「なんだと?」



「彼は興味を持ったようだった。

そして、あたしは死ぬほどの訓練に

耐え、暗殺術を身につけた」



ローズ
「…ありがとうございました」

ラシード 「なに、ほんの気まぐれだ」

ローズ
「もう会うこともないと思いますが…
 お元気で……」

ラシード
「元気で…か。暗殺者には縁のない
 セリフだな」
(ローズ去っていく)
「恋人のために戦う…か。
 どの世界にも1人はそんな奴が
 いるものだ…フフ…」



「お…お前は…ま……待ってくれ!」
「ぐあっ…!!」

ローズ
「……………」



「仇はとった……でも…虚しさは

消えなかった……」



ティア
「そんなことが…」

ローズ
「あんた達見てると、なんか昔のあたし
 にかぶるんだよね……」
「だからさ、大切な物はしっかり
 守らないと、いつなくなってしまうか
 わかんないのよ」
「あんたもしっかりやんなよ…」

ティア
「ローズ…」

ローズ
「ちょっと話が長びいたね。ま、そう
 考えすぎることはないよ」
「じゃあ戻ろっか」



ローズ
「お待たせー」

ライオネル
「女同士の話は終わったのか?」

ティア
「ええ」

ライオネル
「じゃあ、我々はここで帰るとするか」

ナシェル
「ありがとうございました」

ライオネル
「なに、礼にはおよばんさ。
 じゃあ、またな」

ライオネルとローズが仲間から外れた!

ナシェル
「さて…じゃあ、グレンさんの所に
 行こうか」

ティア
「そうね…」


・すライム
「よう!」

・妖精
「こんにちは!」

・おばけ
「バーバラは残念だったな…」


(ナシェルの家へ)
ナシェル
「グレンさん…」

グレン
「よくきた、ナシェル君」
「君に話がある。悪いが、ティア君は
 待っていてくれ」

ティア
「えー?どうしてよ??」

ナシェル
「ティア、頼む」

ティア
「ちぇ…わかったわよ」


(洞窟?)
グレン
「ナシェル…もう気づいてるんだろ?」
「私がお前の父親だと」

『………』
ナシェル
「やっぱり…そうだったんですか」

グレン
「私はずっと、お前が私を恨んでいると
 思っていた」

ナシェル
「なぜ、そんな…」

グレン
「獣人でもなく人間でもない、
 ハーフ・ビースト」
「お前には、本当につらい運命を
 背負わせてしまったな……」

ナシェル
「父さん…」

グレン
「父と呼んでくれるのか、ナシェル」
「バーバラは残念だった……
 だが、彼女のおかげで、獣人は
 救われただろう」
「お前には知っておいてほしいんだ。
 お前が、望まれて生まれてきた子だと
 いうことを」
「ハーフ・ビーストだろうが、
 何だろうが、お前は私達の子供だ。
 それは変わらない」

ナシェル
「父さん…」

グレン
「色々とつらいこともあっただろうが、
 もう大丈夫だ」
「ライオネル…彼はいい王だ。
 彼なら、新しい時代を創ってくれる」
「お前は、その時代で幸せになれ」

ナシェル
「わかってるよ、父さん」
「会えてよかった。
 本当にそう思ってるよ」

グレン
「そうか…」

(地響き)
『!?』

ジークフリード
「ナシェル……!!」

ナシェル
「ジ…ジークフリード……!!?」
「生きていたのか…!!」

ジークフリード
「オーブを…ビーストオーブを渡せ…」

グレン
「こいつ…正気ではないな……」

ナシェル
「いったいどうしたんだ……!?」

ティア
「ナシェル!!」
「ナシェル…こいつ…!」

ナシェル
「ああ、ここで倒すしかないようだな」

ティア
「そうね!」

ナシェル
「父さんは逃げて!」

グレン
「ナシェル!私も戦う!!」

ナシェル
「いや、この戦いは僕が終わらせる。
 そうでないとダメなんだ!」

グレン
「そうか…わかった……」

ジークフリード
「ククク……!!」

ナシェル
「行くぞ!黒騎士!!」
(黒騎士戦)

ナシェル
「やった!」

ジークフリード
「グガアアアア!!」

ナシェル
「終わったのか…?」



ジークフリード

「ナシェル…貴様も地獄に堕ちろ…!」



『!?』
ナシェル
「危ない!ティア!!」
(爆発)
ティア
「ナシェル!!」
(地響き)

ナシェル
「ティア…洞窟が崩れる…逃げろ…」

ティア
「ナシェルも早く!」

ナシェル
「僕はダメだ…体が…動かない…」
「これが…奴の最期の力だったんだ…」

ティア
「なら私がひきずっていくわよ!」

ナシェル
「ダメだ……もう時間がない……
 頼む、逃げてくれ……」

ティア
「ダメよ!一緒に行くんだから!!
 絶対死なせないんだから!!」

ナシェル
「ティア…泣いてるのか…?」

ティア
「うるさいわね!誰のせいだと
 思ってんのよ!!」

ナシェル
「ティア…僕は…君に…謝らなきゃ
 いけない……」
「僕は…半獣人だ……ずっと…
 君にウソをついてた……」

ティア
「バカ…あんたってホント、バカよ!」
「そんなこと…謝らないでよ…!
 あんたが人間でも半獣人でも……
 そんなこと、どうでもいいのよ!」
「私は…ナシェルならいいんだから…!
 人間でも獣人でも……それがナシェル
 なら……」
「…ナシェルじゃなきゃ…
 ダメなのよ…だから…お願い……
 助かって…生きて……」

ナシェル
「ありがとう…ティア……」

ティア
「ナシェル!?何を…!」

ナシェル
「ビーストオーブよ!発動せよ!!
 僕の命を懸けて願う!!」


「ティアを地上に!!!」


ティア
「ダメ!ナシェル!!」



ナシェル

「ありがとう…さよなら…ティア……」



ティア
「ナシェルーーーーーーー!!!」





ナシェルの遺体は発見されなかった…。
それ故に、彼の死については

様々な憶測が飛びかった。


また、ティアもその姿を消し、

完全に行方不明となった。


そして…運命が再び動き始めるのに、

10年の時を費やすことになる……。


ビビ編→


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