指輪物語
カップリングについて
- バルド×スランドゥイル
- 『ホビットの冒険』における基本カップリング。
人間とエルフ、年の差カップル、遠距離恋愛、別れの定め。要素てんこもり。
奥手なバルドと、迫られることは数多あれど自分から迫ったことがないスランドゥイルのもどかしい攻防。というか攻めも守りもしないので周囲が「お前らさっさとくっついちゃえよ」と頭を抱えるような桃色空間を展開するバルスラ。
くっついたらくっついたでやっぱり奥手なバルドが「エルフ王」としか呼ばなくて「名前で呼べ!」と拗ねるスランドゥイル。「いちゃつくなら余所でやってくれ」とやっぱり周囲は頭を抱えることになるんです。
うちのスランドゥイルはシンゴル、ギル=ガラド、奥方とどれも悲劇的な別れをしているので、バルドとの別れは穏やかな天寿の別れ。それによってスランドゥイルの心が救われるんです。
- シンゴル×スランドゥイル
- ある意味基本です。スランドゥイルの王としての下地を作ったお方。
ちょっと鬼畜入ったディープなシンスラも好きですが、(オロフェアの妨害と策略により)清らかな関係……というか着せ替え人形遊び止まりな変態かつちょっとアホなシンゴル様も好きです。
ルシアンがスランドゥイルで着せ替え遊び(ご自分の幼いころの服で)していた所にシンゴルが居合わせ、ふと血迷って自身の宝石コレクションを提供。それからというものルシアンよりもむしろシンゴルが着せ替え遊びにハマってしまうという変態な展開。面白そうだからいつか小説にしたいと思います。
「息子がいない分スランドゥイルが可愛くて仕方がないんだ」と苦しい言い訳をしながら着飾ったスランドゥイルを膝に置いてご満悦なシンゴル様。べレグに「変態王」と揶揄されながらもスランドゥイルの髪を撫でるのをやめないシンゴル様。
私の中ではスランドゥイルが初めて恋を知ったのがメリアン、愛を知ったのがシンゴルという感じです。
- ギル=ガラド×スランドゥイル
- ギル=ガラドがお友達な関係からコツコツと口説いていったイメージです。シンスラと並行させるとちょっと切なくていい感じ。
ギル=ガラドがファラスにいた頃にキアダンに引合されてスランドゥイルとお友達になり、ファラスが滅んでバラール島に移った後もゆっくりと親交を深めていく。
そしてふと「これは恋なんじゃないか?」と気が付いてからの展開が早い。ギル=ガラドの猛攻に、折しもシンゴルを喪って間もないスランドゥイル陥落。
ギル=ガラドはシンゴルの死に付け込んだようなものだと、スランドゥイルもシンゴルを裏切ったように感じて、お互いに後ろめたさを感じていたころシリオンの襲撃が起こる、スランドゥイルは第二紀の初頭に東へ向かい長いこと会うことがなくなってしまう。その間に気持ちの整理ができてすっきりとお付き合いを始める二人、な感じです。
だけどどうしても悲恋なんですよねぇ……。
- エルロンド×スランドゥイル
- 複雑な感情と事情が絡み合ってもつれまくった挙句、切れたり繋がったり。しかし炎は灯ったまま、絆は消えることがない。そんな感じ。
初めて会ったのはシリオンの襲撃時にエルウィングを守るためにスランドゥイルが駆け付けたとき。その時のスランドゥイルの言葉が励ましとして胸の中に灯る。しかしエルウィングを守り切れず離ればなれとなってしまい、その後にエルロンドとエルロスがマグロールの庇護にあると知って、シンゴルの子らを守るのは自分ではないとスランドゥイルは袂を分かって東へ。
再会するのが緑森大森林の王子として領土の主張をしたためた書簡をギル=ガラドにもたらしたとき。しかしその時はギル=ガラドとのラブラブ期真っ只中でエルロンド撃沈。
ギル=ガラドの死後の戦後処理も落ち着いて、ふとスランドゥイルを見れば王妃を娶っていた。自分も妻帯したとはいえちょっとショックなエルロンド。
チャンスは子供たちも手を離れてケレブリアンが西へ旅立った頃かもしれません。急がないとバルドに取られちゃいます。下手をすると双子の息子に先を越されてしまう……。
- グロールフィンデル×スランドゥイル
- 見た目にもゴージャスな金髪カップル。
第一紀の時点で出会っていても面白いけど、ゴンドリン暮らしだから難しいかな?
二人とも過去の傷と恐怖をひた隠して生きるエルフ。グロールフィンデルは死しても追っ手を食い止めて守り抜いた。しかし蘇ってからもその焦燥と痛みと恐怖が心の奥底で燻っていて笑うことを忘れたエルフ。一方のスランドゥイルは守り切れずに失い続け、深い傷を抱えても笑い続けている。
初めに抱くのが興味。闇の森の王とはどんなエルフなのか、バルログ殺しはどんなやつかと。
お互いに傷を感じ取り、グロールフィンデルはそれでもなお笑うことを忘れないスランドゥイルに惹かれ、やがて笑顔を取り戻していく。スランドゥイルは過去の経験から「守られること」を嫌悪していて、戦闘において王らしからぬ行動をしては近衛兵を困らせていたが、グロールフィンデルに心を開いていくうえで「こいつになら守られるのも悪くない」と無謀な行動が鳴りを潜めていく。
少しずつ、第一紀に負ってじわじわと血を流していた傷が癒えていく関係性。
- 双子×スランドゥイル
- 若輩なのでエルラダンとエルロヒアの二人がそろってようやくスランドゥイルに太刀打ちできる……かもしれない。
かわいこぶりっこして隙を伺ってみたり、子ども扱いを逆手にとってみたり、シンゴルの血筋を強調してみたり、二人同時の多方面同時攻撃で迫ってみたり、若さに任せて押し倒してみたり。そしてことごとく撃沈。
裂け谷のエルフがいなくなってからは緑葉の森に永住して、本腰を入れて口説きにかかる双子。
スランドゥイルは袖であしらいながらも、特にレゴラスが去ってからは、めげない双子にかなり救われているんです。若い二人に口説かれるのも悪くないと、満更でもない感じ。
現代版設定に突入して双子をはべらせ街中に繰り出しデートしたりとか。うっかりバルドの生まれ変わりに出会って一悶着あったり。
ちなみにナチュラルに二人はセットで。いつだって二人同時進行。
- レゴラス×スランドゥイル
- 困ったことに大好きです。「×」じゃなくてもいいんですが。
ちょっとどころか度が過ぎまくったファザコン。ファザコンがこじれて愛情が間違った方面へ。独占欲全開。
父上に手を出す者は誰であろうと蹴散らす覚悟で、父上の貞操は息子の自分が守ると息まきながら、自分が一番の危険人物と化し、おまけにうちのレゴラスは多分に原作設定を濃縮したアホの子入ってるので手が付けられないことに。
いつからか教えもしないのに口ちゅーされるようになって「?」となりつつ可愛いやつめと深く考えずに放置していたら、ついに舌まで使ってきてこれは愛情不足のシグナルかと間違った方向に解釈し、よしよしとスキンシップを増やしたら当然レゴラスは待ってましたとばかりにイチャイチャタイムを楽しみ、挙句の果てに押し倒されてようやくどこで育て方を間違ったのかと顧みるスランドゥイル。酒が入って力負けしたのが悔しくてどうにでもなれと身を任せたのが運の尽き、というか自業自得というか。
- ケレボルンとスランドゥイル
- 「×」な関係でもいいんですが、友人以上恋人未満で、キスくらいはナチュラルにしていそうな感じ。というか気分が乗ればすることもしていそうな。
ガラドリエルと出会う前に「スランドゥイルが女の子だったら結婚していたのになぁ」と本気で考え、実は第三紀の現在でもそう思っている節があったりなかったり。
「アホかお前は」とか言いながらスランドゥイルも満更でもなかったり。
- スランドゥイルと奥方
- ガラドリエルではなく、スランドゥイルの奥さん。
両親はドリアスのシンダールで生まれはシリオン、育ちはバラールのキアダン邸で心はシルヴァンエルフ。という様々な事情が折り重なってカオスな経歴のエルフ。このへんはいつか小説にしようと思っています。
一言で言うとレゴラスの親玉という感じ。打てばあさっての方向に響く天然系。
父を失った悲しみと王としての重責、ギル=ガラドをも失った喪失感。垣間見てしまったモルドールの恐怖、サウロンの再来の予感。それらを一度に背負ってしまったスランドゥイルに寄り添って慰め、少しずつ癒した。
図らずも無邪気に贈った花の冠がスランドゥイルに王としての責務を思い出させ、駆り立て、この森の王としての自覚を新たに、彼女を愛していることに気が付く。そして正式な戴冠式と同時に、二人は婚姻することになった。
だけどエルフの時間間隔ですぐ森に闇が落ちて、奥方は幼いレゴラスをかばって大蜘蛛と刺し違えることに……。
- スランドゥイルとメリアン
- 闇の森でのスランドゥイルの役割は領土を統治するシンゴルであり、同時に守護するメリアンでもあると思うんです。
それを感じ取ったメリアンはスランドゥイルに己の持つ技を享受し、崇敬の眼差しで見上げられるたびにちくりと罪悪感が胸を刺す。なぜならスランドゥイルが歩む道は、本来ならシンゴルの王妃である自分が行かねばならぬはずだから。シンゴルの死に耐え切れず中つ国を去り、ドリアスの民を見捨て、今はまだ幼いこの少年に背負わせることになる。
スランドゥイル自身はそんなメリアンの心中など知る由もない。けれど王となった今、メリアンの思惑に気づいてもなお敬愛し、むしろ民を守るすべを学んだことに感謝の念を抱いている。
スランドゥイルは第四紀に至ってもまだ中つ国を去る気はないけれど、いつかローリエンの庭でメリアンにそのことを伝えたいと思っている。
ちなみにスランドゥイルの初恋の君がメリアン様で、手の届かぬ相手だと充分知っているので早いうちに憧れに昇華させたけれど、ローリエンの庭で再会を果たして燃え上がったり、メリアンもそれを受け入れたり…とか。
- レゴラスのカップリング
- アラレゴ派かボロレゴ派かで言えばボロミア派です。というかボロミアが好きです。
ギムリとレゴラスはむしろレゴギム派。
スランドゥイルに比べて記述の量に差が……。
- オロフェア×アムディア
- 完全に趣味です。「×」じゃなくても可。息子世代と同じく幼馴染で兄弟のような間柄。
うちのアムディアは元楽人で、その頃はほっそりとした肢体に腰まで届く長い髪が相まってシンゴルの目に留まり、着飾らせては琴を弾かせていた。
その装飾がだんだん派手に華美にそして露出が多くなっていき、これはヤバいとメネグロスから引き離して森暮らしさせたのがオロフェア。
その後奥さんと出会いそのままレギオンの森に永住して辛くも難を逃れるアムディア。
ちなみにシンゴルに自由に着飾らせていた理由は服装に頓着しないのと、長い髪はものぐさなだけという。息子ができて弓を取って戦うようになってから髪は常識的な範囲に切りました。
くっつくのは何だかんだで二人が王になってからなイメージです。
ドリアスが滅んでからは公子として忙しなく処理に追われ、エルウィングがエアレンディルと結ばれると立場は不安定になり、エルロンドとエルロスの身ががマグロールに委ねられると完全に行き場をなくしてしまう。
オロフェアは東へ去るも、義理堅いアムディアはシンゴルの子孫を見守ろうとするが、それを良く思わないノルドールもいる。
それに耐えきれずオロフェアを追うように東へ向かい、アムディアもまた森の王に。それでようやく身を落ち着けられ、心にゆとりができて……。みたいな。
←BACK