サマイクル「サマイクルだ。」
オキクルミ「本を読むときは紙面を痛めないようにそっと人差し指を差し入れてめくる。巻物の場合は新しく手繰るごとに端のほうを律儀に巻き取っているな。」 サマイクル「そんなことを見ているとは、我の家に来るときは本当に暇なのだな……。」
オキクルミ「嫌なのか?」 サマイクル「否、もう慣れた。」
オキクルミ「一日中ひっついていてやる。」 サマイクル「やめんか、鬱陶しい。我はそうだな、鮭鍋でも食わせてやるとするか。」
2009/09/04